CONCEPT
なぜ多肉植物(サボテン)を描くのかしばしば聞かれる事です。
学生時代より描いてきた作品たちは、彼らが営んできた時間や出会いを通し線を重ね点を重ねて、また顔料の粒子も細胞であるような感覚で筆を持っています。
個性のある彼らは棘があったりなかったり、容姿はとても不可思議なものも多くそして成長する速度が遅いものも沢山。育つ場所は砂漠や海沿いだったり自然環境が厳しい場所で育つものもいれば、可愛らしい鉢の中でのんびりと過ごすものもいます。
そんな彼らを見ていると、個々の個性やそれまで生きてきた営みがまるで誰かに似ているような、こんな性格かもしれないな!と人間である私は何処かでちょっとだけ知り合いになったような温かい存在に感じます。
ところで私は生後より20代前半まで祖母と一緒に生活していました。おしゃれで綺麗で(私とは似ていないのですが)私のうん倍も長く生き、様々な経験をしてきた祖母が大好きでした。
サボテンを描き始めてから通うようになった巨大にも成長した彼らが生きる温室の中に入った時に、そんな祖母みたいな長く生きてきた人のような温かさや安心感を感じました。
私は彼らを描かさせてもらいながら、いつの時も温かさをもらい元気づけられています。
今日も日々の営みを穏やかに観察してくれて、画面の中では静かに時を重ねているのかなと思うと、私は偉大な先輩たちに見守られいるような気持ちになるのです。